実務経験ではこなしきれない転職術

実務経験ではこなしきれない転職術

 

 一般に20代が最も転職率が高いとされていますが、平成22年度の統計をみると30代の転職者数が最も多くなっています。以後、年齢が上がるにつれて転職者数が減っていきます。

 

 しかしこういった傾向も景気に大きく左右されます。ましてや我が国の企業の多くは、今や国内のみの市場や生産拠点に頼っておらずその範囲は世界に及んでいますから世界単位で景気の変動を読み解くことはより困難になってきています。

 

 こうした中で、会社都合によって解雇される労働者の一方で、受け皿となる企業の倒産や事業縮小等による労働市場の需給ミスマッチが日常的に生じています。「失業率ゼロ」のニュースが聞ける日は、いつの日か来るのでしょうか?

 

1.いざ転職…はいいけれど
 30代となれば、一定の達成感を感じより高次を目指したり、もっと現実味を帯びた自分の将来像が見えてきたり、或いは積年の不満がうっ積したり…といった事情で、30代にして初めて真剣に転職を考える人も多いと思います。ある意味最後の賭け・勝負といった人もいるでしょう。30代…確かに職務遂行能力は長けているかもしれませんが、転職活動に関しては初心者だという人も少なくありません。  そうしたとき、単にあらゆるビジネスシーンを無難に、時には苦労して乗り越えてきた豊富な経験があるから大丈夫…と思ったら大きな間違いです。なぜなら即戦力を求められる中途採用者の転職市場においては、“他のどんな会社でもない、ただ我が社だけのためにどれだけ期待に応え得るか…”といった視点で見られるます。  ですから、これまで現職で開発・生産した様々な商品を営業で回ったり、あるいはプレゼンしたり、企画立案したり、マーケティングしたり…といった行為が一転して、対象が一気に自分自身に集中してくるのです。ですからあなたと転職力を証明する・あるいは確立するために、何らかの準備が自ずと必要となってくるのです。
2.転職市場に食い込む術を学ぼう
 転職しようとする業界や業種等の転職市場がどうなっているのか、果たして自分の転職…おそらく最後の…が目指すものに誤りはないか、そもそも応募書類はどこをメインにして、どの部分をカットすべきなのか…等、転職において優位に立つための様々なノウハウが実は分かっていない、という30代転職者は少なくありません。そこで役立つのがリクナビNEXTやリクルートエージェントです。  大手だけに様々な実例や経験値で転職を強力に、そして人それぞれに合った形でサポートしてくれます。ここには転職斡旋のためのプロのコンサルタントが常駐しているので、転職に寄せる不安や疑問、転職に関する周辺環境、業界情報、企業や業界の将来性および自分の適正、応募書類や面接必勝法等々、転職するためのノウハウを手に入れることも可能です。転職の意思が少しでもあるなら早い段階で登録していくのがいいでしょう。

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3.応募してみる。
 不謹慎な言い方かもしれませんが、求人情報が手に入ったら数打ちゃ当る方式で応募書類を出すのも一つの方法です。転職斡旋会社等の紹介であれば事前登録してある希望要件に合致した企業であるからということもいえますが、仮にそうでなくてもです。  例えば、法律系等の資格を活かすべく法務職を希望していたところ、その求人内容が総務であったりマーケティング職等を求めるものであっても、その他の部分で自分の属性に合致する部分が相当程度あればチャレンジしてみた方がいいということです。会社では人事異動があります。採用段階で法務系の資格があるとわかっていれば、近い将来法務系の部署へ異動してもらえることも考えられます。要は、志望する職種だけに固執することなく求人内容に可能な限り幅をもって応募することも大切です。
4.面接、転職の最重要ポイント
 求人の間口を広げたことにより、採用試験の呼び出し回数も増えたことでしょう。既に書類選考を通過していますから、採用一歩前のところまで来ています。仮に応募書類の内容は競合者より劣っていても、面接の場で逆転することは大いにあり得ることです。もともと採用者は面接に重きを置いています。  人は第一印象で初対面の人のイメージを判断してまうことから、面接室に入るためのドアをノックした時から選考試験は始まっていると考えてください。髪型・服装、程よいお辞儀の角度とジェスチャー、頷き、そして笑顔、ハッキリとして丁寧な物言い、適切な言葉遣い、落ち着いた視線等を心掛けましょう。  しかし緊張は、厳禁などではありません。面接慣れしている人などそうそういるものではありません。仮にいたら、そのような人は採用されないでしょう。数えきれないほど面接をしているということは、それだけ不採用続きということですから。面接で同じ失敗を何度も繰り返しているような人でしょうから。
5.退職、入社準備
 待望の入社日が決まりました。多くは現職を持ちながら転職活動をしているでしょうから、採用が決まってから退職願いを提出することになります。賢い人は、現職につきながら転職活動を行う上に、業務引き継ぎ書も作成しています。一般に採用企業は早く人材を欲しいと思っています。相当程度待てる段階で中途採用を掛けることはまずありません。中途採用を掛けるときには、採用が決まった折には出来るだけ早く出社して欲しいと思っています。  30代の即戦力といえば、企業としてももっとも期待をかける層ですから。そういう要望に応えるためにも、現職に長々と踏みとどまっているわけにはいきません。もとより未練などはないと思いますし。よく就業規則に『退職願は退職希望日の少なくとも一ヶ月前までに提出…』等と規定されていますが、これをこのまま守っていては、せっかくの採用の話もなくなってしまうかもしれません。最後まであなたと選考を競った二番手にお呼びがかかってしまうかもしれません。  この一ヶ月前…はあくまで協力をお願いしているものだ、と考えてください。強制ではないし、義務ではないのです。このことを踏まえて、賢い退職・入社を果たしてください。これもビジネスマンとしてのスキルのうちなのです。

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